ある国のお話。
人々は皆、帽子をかぶっています。
仕事のときも、食事のときも、入浴のときでさえも。
だれも自分の事を奇妙だとは思わない。
その帽子にはある秘密があった。
それを被ると誰もが帽子が暗示する考えや行動に従ってしまう。
「こういう時はこう考えるんだ」
人々は何の疑問もなく、暗示された生き方を繰り返している。
誰も暗示の帽子の秘密を知らない。
自分たちが、暗示をかけられていることに気づかない。
そして、だれひとり、その帽子を脱いでみようと考える人はいない。
とても勉強になる本でした。
沢村